双日システムズは2012年7月11日、DR(災害復旧)を目的に、情報システムのイメージを丸ごとバックアップするクラウドサービス「nDR-Lite」を発表、同日販売を開始した。同社が2011年11月に開始したDRサイトの運営サービス「nDRクラウドサービス」(関連記事)の廉価版に相当する。

 ユーザー企業の情報システム(Windows/Linuxサーバー群)を、nDR-Liteのデータセンターでバックアップする。バックアップ対象が物理サーバーか仮想サーバーかは問わず、仮想サーバー環境上(VMware ESX)にバックアップシステムを作成し、差分情報を1日1回更新する。このための基盤ソフトとして、米Novellの「PlateSpin Protect」を使っている。

 nDR-Liteの機能上位に当たるnDRクラウドサービスでは、システムのバックアップに加えて、災害発生時にはバックアップイメージを使ったDRサイトを提供する。今回のnDR-Liteは、nDRクラウドサービスからDRサイトの実行環境を省略したサービスになる。このため、災害発生時には、DRサイトとなるVMware ESX環境を別途用意する必要がある。nDR-Liteでは、災害発生時に、DVDなどの記録媒体を介してユーザーに提供する。

 バックアップするシステム(OS)当たりの価格(税別、以下同)は、以下の通り。nDR-Liteは、初期費用が28万円で、月額費用はディスク容量に応じて変わり、300Gバイト未満で3万円、500Gバイト未満で5万円。一方、機能上位版のnDRクラウドサービスは、初期費用が28万円で、月額費用は10万円である。nDRクラウドサービスでは、災害復旧時にシステム(OS)起動1回当たり1万5000円がかかる。