富士通は2012年7月11日、中国・広東省に「ICT産業応用実験室」を設立すると発表した。クラウドやM2M(マシン・ツー・マシン)などの先進技術を生かした応用研究や実証実験を推進し、広東省の政府機関や企業などにおける情報通信技術の活用を支援する。

 同日付で広東省経済・情報化委員会と合意・調印した。2012年度下期をメドに、広東省内の現地法人にICT産業応用実験室を設置する。具体的な設置先については今後詰める。当初は数人規模でスタートする。

 広東省政府は「産業構造の転換とアップグレードの加速」を推進しているという。富士通は情報通信技術の活用によって、広東省の製造・流通業などの競争力強化や安心・安全な都市づくり、公共サービスの充実を支援する。

 富士通は今回の取り組みを通じて、中国ビジネスのさらなる拡大を目指す。