米Oracleは現地時間2012年7月10日、ソーシャルメディア技術の米Involverを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。手続きは今夏に完了する見込み。買収金額については明らかにしていない。

 Involverは、ソーシャルアプリケーションを手軽に開発およびリリースするためのマークアップ言語「Social Markup Language(SML)」をベースにした開発プラットフォームを手掛けている。

 OracleはInvolverを買収することで、ソーシャルメディアを最大限活用したいと考える企業に、マーケティング、営業、サービスの総合的な窓口となるクラウドベースのソーシャルソリューションを提供できるようになるとしている。Involverの技術でOracleのソーシャルプラットフォームを強化し、顧客が簡単に高コスト効率でソーシャルアプリケーションを構築し、コラボレーションできるよう支援する。

 Oracleは現在Involverの製品ロードマップを検討しており、その結果Oracleの製品ポリシーに沿った今後の計画を判断する。なお、買収手続きが完了するまでは、両社は従来の事業を個別に継続する。

 Oracleは最近、ソーシャルマーケティング管理の米Vitrueやソーシャルメディア分析の米Collective Intellectを買収したばかり。また、米Microsoftが企業向けSNSの米Yammerを獲得するなど、大手技術企業によるソーシャル企業の買収が続いている。

[発表資料(Oracleのプレスリリース)]
[発表資料(Involverの公式ブログ)]