写真1●HT-4161シリーズの外観
写真1●HT-4161シリーズの外観
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 日立製作所は2012年7月10日、OCR(光学文字読み取り)用途向けのイメージスキャナー装置のうち最も小型となる機種の後継機「HT-4161シリーズ」(写真1)を発表した。従来機の「HT-4134シリーズ」に比べて、読み取り速度を約2.1倍に高めた。7月12日に販売を開始し、7月31日に出荷を開始する。

 HT-4161は、専用のOCRソフト「Friendly-OCR」(Windows XP/Vista/7で稼働)と組み合わせて使う。OCRソフト側でイメージを文字に変換する仕組みだが、スキャナー側でOCRに適したイメージデータを生成する。これにより、一般的なイメージスキャナーとOCRソフトの組み合わせよりも認識率が高まるという。OCR処理の済んだ帳票に番号や処理日付を印字するナンバリング機能なども備える。

 主な仕様は以下の通り。設置スペースは410×331mmで、A3用紙(420×297ミリメートル)程度。スキャナを使わないときには、スタッカ(入力後の帳票を排出するトレイ)とホッパ(入力前の帳票をセットするトレイ)を折りたたむことができる。スタッカを二つ備えたモデルも用意しており、帳票の種類などに応じて排出トレイを分けることができる。

 価格は以下の通り。(1)「HT-4161-28」(片面読み取り、1スタッカ)は、PC用OCRソフト「Friendly-OCR」を含めて137万5500円から(税込み、以下同)。(2)「HT-4161-28W」(片面読み取り、2スタッカ)は190万500円から。(3)「HT-4161-48」(両面読み取り、1スタッカ)は、184万8000円から。(4)「HT-4161-48W」(両面読み取り、2スタッカ)は、237万3000円から。

 なお、HT-4161シリーズと同時に、OCR用途ではないイメージスキャナー装置「HT-4161-68シリーズ」も販売/出荷する。OCRスキャナーのHT-4161シリーズとの違いは、OCR向けではない一方で、読み取り速度を高めていること。HT-4161シリーズが1分当たり約85枚を読み取るのに対し、HT-4161-68シリーズでは1分当たり約170面を読み取ることができる。