埼玉県教育委員会は2012年7月9日、インテルとCoREF(東京大学 大学発教育支援コンソーシアム推進機構)の協力のもと、教員向け研修「21世紀型スキル育成研修会」を開始すると発表した。児童生徒のICT活用力、問題解決力、協働力、思考・判断力、コミュニケーション力といった「21世紀型スキル」を育成するための授業手法を、埼玉県内の小中高等学校に広めることが目的だ。

 21世紀型スキル育成研修会は、インテルが日本を含む世界70カ国で展開している教員研修プログラム「Intel Teach」と、CoREFが推進する「協調学習」の手法を組み合わせて構成した教員向け研修プログラムだ。

 Intel Teachは、児童生徒がICTを最大限に活用しながら21世紀型スキルを効果的に習得するための指導法を学ぶもの。受講した教員は、同プログラムが提供するオンラインツール「Intel Teach Elements:プロジェクト型アプローチ」を活用して、研修成果を勤務先の学校などへ展開することができる。

 もう一方のCoREFが推進する協調学習とは、児童生徒が互いに学びを深め合う学習スタイルを指す。21世紀型スキル育成研修会では、受講する教員同士が協調学習の手法の1つ「ジグソー法」を使って研修内容を深め合うことで、協調学習を実際に体験できるプログラムが組まれているという。

 埼玉県教育委員会は、同研修会を2012年度から2014年度までの3年間実施する計画だ。初回の研修会は7月10日に埼玉県立総合教育センターで実施する。2012年度の研修講師は、インテルとCoREFから派遣される。