図 今回の実証実験における調査内容
図 今回の実証実験における調査内容
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 ビデオリサーチは、通信機能付きタブレット端末を配布して、大規模なシングルソースデータ(同一対象者から多面的に情報を採取したデータ)サービスの実験を2012年7月末に開始する。実験の目的は、一般生活者のメディア接触と商品関与を関連付けて把握できる大規模なシングルソースデータ(同一対象者から多面的に情報を採取したデータ)を正確に、より早く、システム的に取得することである。

 実証実験では、一般生活者から無作為抽出した男女12~79歳の合計140人に対し、専用の調査アプリを搭載した端末(専用アプリ端末)を配布し、メディア接触状況・生活意識・商品関与などを多面的に測定し、対象者の受容性や回答状況を分析・検証する(図)。技術的課題も抽出して、事業化に向けた知見やノウハウも蓄積する。

 調査エリアは、東京30km圏である。ビデオリサーチは調査対象者に対し、通信経由でアンケート内容を送信する。対象者は端末を使って、タッチパネル形式で回答する。ビデオリサーチは回答も通信経由で収集する。

 ビデオリサーチは、今回のアプリを開発した理由について、「従来の質問紙型の調査同様に調査対象者を無作為抽出することによる一般生活者全体の縮図となるデータを収集できるという利点を生かしつつ、速報性についても追求するため」としている。今回の実証実験を通じて、このアプリを搭載したタブレット端末を活用する新たなメディアプランニングデータサービスを検討する。

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