NTTスマイルエナジーは2012年7月9日、家庭向け電力見える化サービス「エコめがね」を、事業者向けプラットフォームとして同日より提供すると発表した。これは業界で初めての試みとなるという。

 NTTスマイルエナジーはエコめがねで収集したユーザーの電力データを、企業や自治体などの事業者がインターネット経由で取り込み、利用できるシステムを開発している。事業者は、自社で大掛かりな電力計測のシステムを構築することなく、エコめがねで計測したユーザーの電力データを利用することで、迅速かつ安価に独自サービスやコンテンツを開発できるという。

 具体的には、太陽光発電システムの保守サービスや、自治体の地域発電・節電情報の発信、セキュリティサービスなど、各事業者が電力情報を組み合わせた独自サービスの提供に利用できる。

 このプラットフォーム初の提供先として、楽天の採用が決定している。楽天が提供開始する「楽天ソーラー」にエコめがねを標準搭載し、ユーザー向けにインターネットを利用したサービスを提供する予定である。

 今回の事業者向けプラットフォーム提供開始に併せてエコめがねコンテンツをバージョンアップした。マイページや電力情報でのお知らせメール配信機能・SNS投稿機能の追加、会員全員の発電量を一つの発電所として表示するエコめがね発電所など、ソーシャル機能を強化した。これまでの楽しみながら節電に取り組めるゲーミフィケーション的な要素に加えて、発電や節電に「みんなで一緒に取り組んでいる」という実感を持てるという。

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