iOS向けのApp Storeの画面例
iOS向けのApp Storeの画面例
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 米Appleのモバイルおよびパソコン向けアプリケーション配信サービス「App Store」「Mac App Store」で、アップデート後にアプリケーションが起動しなくなるという不具合が発生している。Appleは現在、問題解決に向けて取り組んでいる、と複数の米メディアが現地時間2012年7月6日に報じた。

 技術系ニュースブログ「TechCrunch」によると、この問題が発生してから3日目になるまでAppleはこの事態について発言していなかった。現在は開発者向けフォーラムで「iTunesConnect」というユーザー名で苦情に対応している。iTunesConnectのコメントでは「我々はこの問題を認識しており、問題解決に取り組んでいるところだ」としている。

 Appleは開発者に、問い合わせ窓口となるAppleの電話番号などを掲載した電子メールも送った。連絡を取った開発者によれば、Appleは特別チームが調査に当たっていると答えたという。

 また米Los Angeles Timesは、不具合が発生したのは7月4日ごろと報じている。不具合を経験したユーザーは不満を示すために該当アプリケーションに最低のユーザー評価(星一つ)を付けた。あるアプリケーション開発者は、最低評価が付けられたアプリケーションの数が7月5日の午前中には約50だったが、午後には100以上に増えているのを確認している。

 現在、開発者はAppleと連絡を取り、アップデートの不具合を解消しつつあるが、原因については明らかになっていない(米CNET)。複数のメディアが、Appleのデジタル著作権管理(DRM)技術「FairPlay」との関連を指摘している。