写真1●フレキシブルデザインコンテナの外観イメージ
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写真2●フレキシブルデザインコンテナの内部イメージ
写真2●フレキシブルデザインコンテナの内部イメージ
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 日立製作所は2012年7月4日、コンテナの大きさとコンテナ内のレイアウトを自由に設計できる屋外設置型のコンテナ型データセンター「フレキシブルデザインコンテナ」(写真)を発表した。7月6日に提供開始する。

 通常のコンテナ型データセンターとは異なり、パネルなどの部材を現地で組み立てる方式を採用したことで、サイズやレイアウトを自由に設計できるようにした。設置場所やサーバー台数などに応じて、データセンターを個別に設計できる。

 構成要素は、電源設備(分電盤/動力盤)、空調機器、ラック、監視システム、フリーアクセスフロア、付帯工事(基礎を含む)など。価格は、ラック12台を設置可能な基本モデル(幅11.9×奥行6.5×高さ4.1メートル)に6ラックを収容するケースで、7000万円程度から。

 先行ユーザーとして、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が、約2.5カ月でデータセンターを構築し、2012年4月から稼働を開始している。局所空冷方式を採用しており、PUE値は約1.25。床面積約130平方メートル(幅約20.0×奥行約6.5メートル)、高さ約3.9メートルで、総工費は、サーバー機270台やストレージ(4ペタバイト)などシステム構成要素を含んで10億9500万円(税別)。