高知大学医学部附属病院は2012年7月4日、病院職員向けの情報システムに仮想デスクトップ環境を導入すると発表した。電子カルテを快適に操作できる高速なレスポンス、場所を問わず診療情報へアクセスできる環境、セキュリティ強化などを実現することが目的だ。2013年1月の稼働に向けて、日本IBMの協力のもと、現在システム構築を進めている。

 新システムは、1300ユーザーの利用を想定した仮想デスクトップ環境の病院情報システム。アプリケーションや情報を保存しないシンクライアントを利用して、病院内のどこからでも診療情報へ安全アクセスできる環境を実現する。仮想化ソフトウエア「Citrix XenDesktop」および「Citrix XenApp」、IBMのヘルスケアソリューション「Clinical Information System」を用いて構築する。

 同システムでは、看護師がiPod touch端末から看護支援アプリケーションを利用することを想定しており、iPod touch端末のセキュリティとガバナンスの管理機構としてIBMのモバイル端末管理サービス「IBM Mobile Enterprise Service」を採用する。