写真●AcroMUSASHI CEPの分析シナリオの定義画面
写真●AcroMUSASHI CEPの分析シナリオの定義画面
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 ネットワークインフラ向けのシステム開発やコンサルティングを手がけるAcroquest Technologyは2012年7月4日、連続して発生し続ける大量のデータをメモリー上で高速処理するCEP製品「AcroMUSASHI CEP」の出荷を開始した。価格は、CPUの1コア当たり150万円(税抜)。

 AcroMUSASHI CEPは、連続して発生し続ける大量のデータ(ストリームデータ)をイベント数や時間間隔によって「ウィンドウ」という単位に分割し、SQLに似たCQL(Continuous Query Language)と呼ぶイベント処理言語によってリアルタイムに処理する。データのフィルタリング方法や集計方法などは、Webブラウザから設定できる(写真)。

 同製品の利用例としては、デバイスの監視などが挙げられる。ある時点におけるデバイスの位置情報を一定間隔でリアルタイムに収集・処理することで、対象デバイスが走行中なのか、または停止中なのかといった情報や、デバイスの移動速度、一定時間内の移動距離などのデータを取得することが可能だ。

 また、AcroMUSASHI CEPは、同社のシステム運用状況の可視化ソフト「ENdoSnipe」を内部に組み込んでいる。ENdoSnipeを使えば、CEPで利用しているプロセスのCPU使用率、メモリー使用量、ガーベジコレクションの実行時間、などを監視できる。これらの情報からシステムの負荷状況の分析や運用に即したシステムリソースのチューニングなどが可能になるという。