TISは2012年7月3日、ユーザー企業の情報システムをTISのデータセンターにバックアップしてDR(災害復旧)サイトとして運用できるようにするパッケージ製品「システム丸ごと災害対策パッケージ」を提供開始した。バックアップ製品と運用サービスを合わせて提供する。

 同パッケージは、一言で言えば、ノベルのバックアップ製品「PlateSpin Forge 500」の導入/運用サービスである。まず、初期費用として、PlateSpin Forge 500をユーザーに販売する(PlateSpin Forge 500の設定/導入サービスや、ネットワーク機器を含む)。さらに、月額費用として、PlateSpin Forge 500をTISのデータセンターに設置して運用するサービスを提供する。

 中核をなすPlateSpin Forge 500は、情報システムをVMware仮想サーバー環境にバックアップするハードウエアアプライアンスである。災害発生時にはPlateSpin Forge 500にアクセスすることで、システムを継続して利用できる。今回TISが提供するパッケージの場合、3.5Tバイトのディスク領域に、最大で10台のサーバー(情報システム)をバックアップする。

 価格(税別)は、初期費用が1000万円、月額費用が12万3000円である。これとは別に、PlateSpin Forge 500をユーザーサイトに設置する形態も選ぶことができる。この場合の初期費用は900万円で、月額費用はかからない。