バンダイナムコホールディングスと富士通は2012年7月3日、グループ各社の基幹業務システムが稼働するプライベートクラウドを構築したと発表した。一連の施策でTCO(総所有コスト)を3割削減できる見込みだ。

 2012年4月に、バンダイなど国内のグループ11社のシステムをクラウドに移行した。今後はナムコなどへの展開を進め、最終的には海外のグループ会社のシステムもクラウドに移す予定だ。これまでは各社がシステムの構築や運用を手掛けていたため、業務が重複したり、システム同士の連携作業が必要だったりした。

 バンダイナムコは2009年に中期IT戦略を策定。主要なグループ会社の基幹業務システムを独SAPのパッケージソフトなどで刷新していた。クラウドは富士通グループのデータセンター内に構築した。