ワークスアプリケーションズは2012年6月29日、従業員や経営陣のスキルやキャリアの希望を全社的に管理・活用するタレントマネジメントについての調査結果を発表した。対象は同社のERP(統合基幹業務システム)を利用している日本企業もしくは外資系企業の日本法人で、2012年1月にかけて実施した。ワークスは調査結果を、ERPの新機能の開発などに生かしていく考えだ。

 回答したのは人事部門の部門長もしくはそれに準じる役職。245社のうち、タレントマネジメントを既に実施している企業は16%だった。「会社として実施予定の施策がある」の8%とあわせて4分の1の企業がタレントマネジメントに乗り出している。

 また、「実施予定の施策は無いが、非常に関心がある」(20%)と「実施予定の施策は無いが、関心がある」(28%)をあわせると48%がタレントマネジメントに関心を寄せていることが分かった。

 このほか世界中の人事を日本の本社で集中管理するなど「グローバル人事」の実施についても聞いた。16%が既に実施しており、「会社として実施予定の施策がある」が9%だった。

 事業のグローバル化に伴って、経営者や事業部から人事部門やシステム部門にタレントマネジメントへの取り組みが求められるようになっている。このためグローバル人事とタレントマネジメントの結果が同じ傾向を示している。