写真1●ENISHI実践ソリューション/モニタリング診断サービスのサンプルレポート
写真1●ENISHI実践ソリューション/モニタリング診断サービスのサンプルレポート
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 アシストは2012年7月2日、ユーザー企業における情報システムの運用管理体制を無料で診断するサービスを発表した。アンケートに回答するだけで、数日後にレポートが得られる。7月2日には第一弾として、システムの監視体制を診断する「モニタリング診断サービス」(写真1)を開始した。9月末までに、インシデント管理、イベント管理、インフラ構成管理に関する三つの診断サービスを順次提供する。

 ユーザー企業における運用管理体制の現状と不備を、無料で診断する。あらかじめ決められたアンケート項目に回答するだけで、1~2週間程度でレポートを作成して提供する。

 診断の切り口は三つある。システム軸(バランスよく網羅的に監視できているか)、時間軸(現在の監視内容で将来の予兆を捉えられるか)、視点軸(システムに加え、エンドユーザーやサービスの視点で分析)--である。

 なお、今回無料で開始した診断サービスは、情報システムの運用管理体制を整備するSIサービス「ENISHI実践ソリューション」のメニューの一つとして提供する。つまり、アシストから見れば、無料の診断サービスを通じて、有料のSIサービス案件の提案につなげる狙いがある。「1カ月に10社の利用を見込む。このうち5割程度が次のフェーズに移行するのが目標」(アシスト)。案件1件当たりのSI受注金額は、小規模なもので数十万円程度から。

 SIサービスであるENISHI実践ソリューションの提供メニューとして無料のサービスを用意したのは、今回が初めてである。以前は、有料の「設計フェーズ」において、個々のユーザー企業ごとに固有の現状分析や診断を実施していた。設計フェーズでの個別診断は今後も継続して実施していくが、今回、診断サービスだけを切り出して簡素化し、無料サービスに仕立てた。

 ENISHI実践ソリューションは、大きく四つの分野で構成する。「イベント管理強化ソリューション」、「インシデント管理強化ソリューション」、「インフラ構成管理ソリューション」、「モニタリング最適化ソリューション」--である。この四つのSI対象分野それぞれについて無料の診断サービスを追加する。今回は、第一弾として、モニタリング診断サービスを開始した。