写真1●電子書籍サービスの開始を発表する三木谷浩史会長兼社長
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写真2●電子書籍端末「kobo Touch(コボタッチ)」
写真2●電子書籍端末「kobo Touch(コボタッチ)」
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 楽天は2012年7月2日、電子書籍端末「kobo Touch(コボタッチ)」を同7月19日から発売し、電子書籍サービスを開始すると発表した(写真1)。端末の価格は7980円と、8000円を切る思い切った設定にした(写真2)。国内で150万冊の書籍を集めることを当面の目標とする。

 7月19日に開設するのは「楽天koboイーブックストア」。ここで電子書籍をダウンロード販売する。購入すると楽天スーパーポイントがたまり、ポイントでも電子書籍が買える。端末1台につき、1000冊を格納でき、1冊当たり30秒ほどでダウンロードできる。端末の重さは185g。1回の充電で約1カ月使えるという。読んだ本の感想などを共有できる「ソーシャルリーディング」の機能も持つ。電子書籍のコンテンツフォーマットは「EPUB3.0」を採用した。

 会見した楽天の三木谷浩史会長兼社長は読書革命を掲げ、koboをそのためのグローバルプラットフォームと位置付け、電子書籍事業に本気で取り組む姿勢を強調した。7980円という価格は「挑戦価格」と銘打ち、普及を目指した思い切った値づけであると説明した。

 ただし、会見では同事業で楽天が組む出版社の明言は避けた。