米Adobe Systemsは現地時間2012年6月29日、「Flash Player」を米Googleの次期モバイルプラットフォーム「Android 4.1」に対応させない方針を改めて確認した。同社は、Android 4.1および同OSで使用されるブラウザー向けのFlash Playerの開発と動作試験を実施しない。また、Android 4.1におけるFlash Playerの実装も承認しない。

 Flash PlayerはGoogleのデジタルコンテンツ配信サービス「Google Play」で公開されているが、今年の8月15日以降、Google Playを通じたFlash Playerのアップデート配信は、すでにFlash Playerがインストールされている端末のみを対象とする。Flash Playerがインストールされていない端末にGoogle Playからインストールすることはできなくなる。

 また、Flash Playerをインストール済みの端末でも、Android 4.1にアップグレードした場合、Flash Playerが予期しない動作を示したり、端末の安定性に影響を与えたりする可能性があるとしている。このためAdobeは、Android 4.1にアップグレードした端末ではFlash Playerをアンインストールするよう勧めている。

 Adobeは2011年11月に、モバイル端末向けFlash Playerの開発を終了し、HTML5への取り組みを強化する方針を明らかにしていた(関連記事:Adobe、モバイル端末向けFlashの開発を終了へ、HTML5に注力)。

[発表資料へ]