写真1●手持ちの写真を「JPEGmini」サービスで圧縮
写真1●手持ちの写真を「JPEGmini」サービスで圧縮
左が圧縮前(3.16Mバイト)で右が圧縮後(420Kバイト)。写真は記事のためにリサイズしてあるが、モニター上で等倍表示させてもどちらが圧縮した画像なのか少なくとも記者にはまったく判別できなかった。
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 ジャパン・トゥエンティワンは2012年6月29日、イスラエルのベンチャー企業ICVTが開発したLinuxサーバー向けのJPEG画像再圧縮処理用ソフト「JPEGminiフォトサーバー」の国内向け販売を開始した。JPEG画像の画質を見た目上ほとんど落とさずに、ファイルサイズを「最大1/5程度」(同社)まで圧縮できるという。価格は、導入するLinuxサーバー1台当たり1年間分の利用料金が24万円(税別)。処理する画像の枚数などは問わない。

 JPEGminiフォトサーバーは、Linuxサーバーで動作するコマンドライン形式のプログラム。大量の画像をバッチで処理させたり、処理した画像を他のコマンドに渡したりするスクリプトなどをユーザーが容易に作成できるようになっている。Exif情報の削除や画像のリサイズなどの機能も搭載。プレビュー画像向けなど複数解像度での同時出力にも対応する。

写真2●モニター上で300パーセントに拡大表示(1ドット四方を3ドット四方として表示)
写真2●モニター上で300パーセントに拡大表示(1ドット四方を3ドット四方として表示)
ここまで拡大してようやく変換前後の写真に違いがあることが識別できるレベル。
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 開発元のICVTでは、同社のWebサイトにおいて、ユーザーがアップロードした任意のJPEG画像をJPEGminiフォトサーバーと同じ技術を使って圧縮する無償Webサービス「JPEGmini」を提供している。記者が実際に手持ちの写真を任意に選んで試したところ、2608×2356ドットのJPEGファイル(3.16Mバイト)が420Kバイトと1/7以下に圧縮された(写真1)。

 圧縮された画像ファイルは、モニター上で等倍表示させても少なくとも記者の肉眼ではどちらが圧縮後のファイルか判別できないほど。300パーセントに拡大するとようやく両者にわずかな違いがあることが分かるレベルだった(写真2)。画像の種類やサイズによって圧縮率はかなり変わるようなので、導入を検討するユーザーは様々な画像を用意して、まず同サービスで試してみるとよいだろう。