写真●「playground」の導入イメージ。ネットマイルが自社サイトに実装したplaygroundの画面。下部にWebサイト訪問者向けのツールバーを配置している
写真●「playground」の導入イメージ。ネットマイルが自社サイトに実装したplaygroundの画面。下部にWebサイト訪問者向けのツールバーを配置している
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 インターネット上の共通マイレージプログラムを運営するネットマイルは、Webサイトへのゲーミフィケーションの導入を支援するサービス「playground(プレイグランド)」を2012年6月28日から開始した。PC用サイトとスマートフォン用サイトに対応している。

 ゲーミフィケーションとは、テレビゲームやソーシャルゲームにおける「レベルアップ」や友人との競争といった娯楽要素を、ゲームとは異なるITサービスや企業情報システムの領域に活用する手法のこと。playgroundでは、ゲーミフィケーションの導入に必要な機能をSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)として提供する。

 企業は自社のWebサイトに専用APIを組み込むことで、サイト訪問者の行動に応じて独自のポイントを付与したり、ユーザーのポイント獲得ランキングなどを集計・公開したりできるようになる。Webサイトの画面にはツールバー形式のウィジェットが表示され、サイト訪問者はこのウィジェットで自分が獲得したポイントを確認したり、Twitterなどのソーシャルメディアに発信したりする(写真)。管理者向けには、ポイントの内容や付与条件などの設定機能やレポート機能を提供する。

 ネットマイルの畑野仁一代表取締役CEOは「当社が10年以上続けてきたマイレージプログラムの運営ノウハウを応用し、ゲーミフィケーションの導入を支援するサービスとして外販する」と新サービスの狙いを語る。「マイレージプログラムを通じた顧客獲得やロイヤリティ向上のための仕組みは、ゲーミフィケーションの考え方と共通する部分が多い」(畑野CEO)。

 playgroundの初期費用は50万円、利用量料金は月額8万円から。ネットマイルは1年間で100社への導入を見込んでいる。