Google Compute Engineのホームページ
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 米Googleは現地時間2012年6月28日、同社のコンピューティングリソースをIaaSモデルで提供するクラウドサービス「Google Compute Engine」を発表した。Amazon Web Servicesと真っ向から競合する。すでに限定プレビュー提供を開始しており、利用を希望する場合は専用フォームから申し込む。

 Google Compute EngineではオンデマンドでLinux仮想マシンを利用できる。企業は同社のデータセンターを利用して数万仮想コアのクラスターを運用可能。Google Compute Engine担当製品マネージャーのCraig McLuckie氏は、「当社システムは膨大な規模でも強力で一貫したパフォーマンスを発揮するよう構築されており、クラウド上で共有する環境においても中断や遅滞は発生しない」と安定性を強調。また、費用対効果は他社の主要サービスより50%優れているとしている。

 マシン構成は、仮想コアが1、2、4、8個、メモリーが1仮想コア当たり3.75Gバイト。利用料は、仮想コア8個、メモリー30Gバイト、処理性能22GCEU(Google Compute Engine Unit)、ローカルディスク1770Gバイト×2の構成で1時間当たり1.16ドル。このほかネットワークやストレージ料金がかかる。

 仮想マシンの管理は、コマンドラインツールまたはWeb画面で行う。Googleが用意するAPIを使って、動的な管理システムを構築することもできる。

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