写真1●ネットワンシステムズが新設するショールームの様子
写真1●ネットワンシステムズが新設するショールームの様子
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写真2●営業担当者用の端末は米Cisco Systemsのシンクライアント
写真2●営業担当者用の端末は米Cisco Systemsのシンクライアント
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 ネットワンシステムズは2012年7月2日、東京都品川区の「TFTオフィス」内に新しいワークスタイルを体験できるショールーム「ソリューション・ブリーフィング・センター」を新設する。これに先立ち同年6月28日に報道関係者向け内覧会を開催し、最新機器を使ったデモンストレーションを披露した。

 この内覧会では「新しい生産性向上の手法」「ポストPC時代への対応」「仮想データセンターによるビジネス継続性の実現」という3種類のデモを披露した。センター内は一見すると普通の会議室だが、仮想デスクトップ画面を表示する薄型テレビ、テレビ会議用のカメラ、電子白板、タブレット端末などがさりげなく置かれている(写真1)。

 LAN給電(PoE)型のシンクライアント付きIP電話機(写真2)など、パソコンを使わないことを前提とした業務環境も想定し、オフィス勤務者と在宅勤務者、外出勤務者らが連携して仕事を進める様子を体感できる。「新たにプロジェクトに参加した人が使う業務用端末に、必要なソフトを自動的にインストールして利用権限を与える」といった地味だが運用上不可欠な手続きもデモに盛り込まれている。

 利用するシステムは米Cisco Systems、米VMware、米Apple、米EMCなどのマルチベンダー製品で構成している。中には未発売のものもあるが、ネットワンが独自に動作検証を済ませており、原則として企業ですぐに導入できる。

 センター設置のための投資額は約4000万円。一般企業が同センターのような情報システム環境を実現する場合のコストは、従業員数や拠点数などによって大きく変わるため、個別見積もりとなる。ネットワンの全国の事業所でも、ネットワーク経由でセンターと同様のデモを実施できる体制を整えた。