図1 スマートフォン連動出力
図1 スマートフォン連動出力
[画像のクリックで拡大表示]
図2 アプリのメニュー画面
図2 アプリのメニュー画面
[画像のクリックで拡大表示]
図3 GPS機能と連動したルート案内機能
図3 GPS機能と連動したルート案内機能
[画像のクリックで拡大表示]

 愛媛県新居浜市と西条市に展開するケーブルテレビ局であるハートネットワーク(本社:愛媛県新居浜市、代表取締役:大橋弘明氏)は、データ放送と連動して地域情報をスマートフォンに配信するサービスを開始する(図1)。

 ハートネットワークは、データ放送環境を刷新し、2012年4月1日にコミュニティーチャンネルでのデータ放送をリニューアルした。リニューアル後は、メニューアイコンを放送画面にオーバーレイ表示するなど、視聴者の操作性を高める画面デザインとし、イベント情報や行政情報、緊急情報などを提供している。

 ハートネットワークは、ASP型サービスを利用したデータ放送を2007年に開始し地域情報を配信してきた。しかしマルチスクリーンやWiMAX/無線LAN事業との連携には、拡張性に富んだ設備を自社システムとして構築・運用することが必須と判断し、データ放送環境を刷新したという。メディアキャスト製の「DataCaster M3」を新規導入した。

 このDataCaster M3導入に合わせて、オプション機能として新規開発されたスマートフォン対応の出力プラグイン機能を他社に先駆けて導入した。データ放送と連動して、地域情報をスマートフォンなどの携帯端末にも配信できるようになった。

 スマートフォン向け連動情報配信では、DataCaster M3に収集された地域情報をスマートフォン(iPhone、iPad、Android端末)の専用アプリケーションへも配信し、視聴者が外出先でもデータ放送と同じ地域情報を取得できるようにする(図2)。データ放送コンテンツで更新や変更が行われた際は自動的に反映されると共に、専用アプリのホーム画面では、ユーザが情報カテゴリーボタンを任意に選択配置できる。

 専用アプリは、スマートフォンのGPS機能と連動したルート案内機能も搭載する。視聴者はデータ放送で得られた地域の店舗やサービス機関などの情報を携帯し、目的地まで辿りつくことが可能となる(図3)。Google Mapを連動させることにより、情報配信された特定の場所へのルートを案内する。メディアキャストによると、この他、ランチャースペースにユーザが複数のアプリケーションやWebリンクを登録できるなど様々な機能を搭載する。なお、スマートフォン用アプリは、ハートネットワークのサービス用に開発しているという。契約視聴者は無料で入手できるという。

 既にスマホなどに向けた配信は始めており、アプリを搭載したスマホなどで利用できる。準備が整い次第、アプリが一般に公開される見通しである。

[メディアキャストの発表資料へ]