写真●タレントマネジメント用クラウドサービス「ヒューマンコンセプト」の画面。人材情報に基づいて組織図を表示している
写真●タレントマネジメント用クラウドサービス「ヒューマンコンセプト」の画面。人材情報に基づいて組織図を表示している
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 サバ・ソフトウェアは2012年6月28日、クラウド型の人事サービス「ヒューマンコンセプト」の提供を7月2日に開始すると発表した。人事情報を基にして顔写真入りのグラフィカルな組織図を表示したり(写真)、個々の従業員の営業成績や研修履歴などを表示したりできる。企業内の人材を管理・活用するタレントマネジメントを推進する企業を中心に、今後1年間で50社の導入を目指す。

 ヒューマンコンセプトは、タレントマネジメントのファーストステップである「人材の見える化」を早期に実現したい企業に向く。ERP(統合基幹業務システム)などで運用する人事システムのマスターデータベースから従業員の必要な情報を定期的に取得し、クラウド上でこれらのデータを管理。Webブラウザから、組織や人材の状況を参照できるようになる。

 例えば、経営者や人事部門であれば、グラフィカルな組織図を表示して人事異動や配置の戦略策定に使う。営業部門であれば、個々の営業員の売り上げ目標や実績を入力して表示。教育部門であれば、個々の従業員の研修履歴の有無などの情報を一覧できるという。役職などによって、アクセスできる情報を制限することも可能だ。

 サービスの利用料金は従業員1人当たり月額60円、1000人の会社であれば年間72万円となる。スマートフォンに最適化した画面を表示するには別途オプション費用が必要で、「iOS」と「Android」の両プラットフォームに対応している。クラウド上で管理するデータを自社のセンターなどに置きたいユーザーには、サーバー設置型(オンプレミス)での販売にも応じる。こちらの料金は個別見積もりとなる。