写真●Bizホスティング Enterprise Cloudで提供するポータル画面「ハイブリッドマネジメントポータル」でCloudnの構成管理が可能。
写真●Bizホスティング Enterprise Cloudで提供するポータル画面「ハイブリッドマネジメントポータル」でCloudnの構成管理が可能。
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は2012年6月27日、グループ会社の米ヴェリオと展開するパブリッククラウドサービス「Bizホスティング Cloudn(クラウド・エヌ)」の運用を、日本国内のデータセンターでも始めたと発表した。コンテンツ配信ネットワーク(CDN)のオプションも追加した。

 Cloudnは「Amazon Web Services」などと同様、セルフサービス方式で豊富な管理用APIを備えた「IaaS」(関連記事)。これまでは米国のデータセンターでの運用だけだったが、日本でも始めたことで国内企業が使いやすくなった。料金は日米共通で、最小構成(vCPU×0.25個、メモリーが512Mバイト)であれば月額上限945円で済むプランなどを用意する。

 世界20拠点に分散配置したキャッシュサーバーで大容量コンテンツを高速に配信できるオプション「Cloudn CDN」も追加した。Cloudnサーバーの負荷軽減にも役立つ。利用料は200Gバイトまでの配信で月1575円、200Gバイト以降が1Gバイト当たり月12.6円。

 ネットワーク仮想化技術を活用したプライベートクラウドサービス「Bizホスティング Enterprise Cloud」(関連記事)の導入企業向けに「Cloudnハイブリッドオプション」も用意した。プライベート(Enterprise Cloud)とパブリック(Cloudn)の両方のサーバーを専用のポータル画面(写真)で一元的に管理できるようにすることで、用途に応じた使い分けを促していく。利用料は月5万2500円。

 Cloudnサービスでは今後、10月に予定するストレージサービスをはじめ、サーバー負荷分散、データベース、非同期メッセージ・キューイング、アプリ実行環境(PaaS)、仮想サーバーのデプロイ管理などのオプションを追加する計画。