米カリフォルニア州検事総長は現地時間2012年6月22日、米Facebookが同州のオンラインプライバシー保護強化に関する原則の共同声明(Joint Statement of Principles)に合意したと発表した。これによりFacebookは、同社のソーシャルアプリケーションストア「App Center」において、開発者にプライバシーポリシーを明示するよう求めていく。

 カリフォルニア州では、個人情報を収集する商用Webサイトやオンラインサービスのプロバイダーに対し、明確なプライバシーポリシーを掲載することを義務づけるオンラインプライバシー保護法(OPPA)が2004年に施行された。同州はOPPAをモバイルアプリケーションにも拡大する取り組みを2011年より進めており、その一環として主要モバイル関連企業と合意したJoint Statement of Principlesを2012年2月に発表した。この発表時点で、米Amazon.com、米Apple、米Google、米Hewlett-Packard、米Microsoft、およびカナダResearch in Motionの6社が合意していた。

 同声明の参加企業は各社のアプリケーション配信プラットフォームにおいてOPPAを遵守する。アプリケーションの詳細説明とともに開発者のプライバシーポリシーへのリンクを分かりやすい場所に表示するほか、プライバシーに関する問題を通報する手段を提供する。

 Facebookは、Facebook内で動作するアプリケーションや、Facebookと連携するWebおよびモバイルアプリケーションにユーザーが手軽にアクセスできる場としてApp Centerを2012年5月に立ち上げた(関連記事:Facebook、ソーシャルアプリストア「App Center」を発表)。Facebook最高プライバシー責任者のErin M. Egan氏は、「App Centerを構築する段階で、Joint Statement of Principlesで定めている原則に従った」と述べている。

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