写真●AmiVoiceCloudと連携して音声入力をする様子
写真●AmiVoiceCloudと連携して音声入力をする様子
[画像のクリックで拡大表示]

 アドバンスト・メディアは2012年6月22日、音声認識技術をクラウド上のサーバーから提供するサービス「AmiVoice Cloud」の販売を開始したと発表した。AmiVoice Cloudと連携するスマホアプリを開発するためのSDK「AmiVoice Mobile Toolkit」の販売も併せて開始する。

 従来は音声認識ソフトをソフトウエアパッケージとして提供していた。クラウドサービスとして提供することで、利用企業が従来よりも安い初期費用で利用できるようになった。

 ユーザーがAmiVoice Mobile Toolkitを使って開発したスマホアプリを起動し、マイクに向かって話すと、その音声の特徴を抽出してAmiVoice Cloudのサーバーに送信する。AmiVoice Cloudのサーバーは、その内容を解析し、テキストデータにして返信する仕組みである。

 スマホアプリは返信されたテキストデータを処理する(写真)。文字入力フィールドにテキスト文を表示するだけでなく、プルダウンメニューを選択したり、チェックボックスにチェックを入れたりといった動作を実装することも可能だ。

 スマホアプリを必要とせず、「音声認識機能は使いたいがWebブラウザーで十分」というユーザー向けには、「音声認識ブラウザ」を無償で提供する。

 AmiVoice Cloudの料金は、5万発話までは月額10万円である。1発話は30秒くらいが目安。AmiVoice Mobile ToolkitはiOS用とAndroid用があり、どちらも3カ月のサポート付きで100万円である。