埼玉県北本市とシャープは2012年6月22日、高齢者の安否確認サービス「見守りテレビ」の実証実験を7月1日に開始すると発表した。市販のテレビを活用した安否確認サービスは業界で初めてという。

 高齢者安否確認サービスは、シャープの液晶テレビAQUOS向けに提供している「見守りサービス」をもとに、高齢者の安否確認システムの導入に取り組んでいる北本市とシャープが共同で開発した。実証実験は北本団地自治会の協力のもと高齢者宅(20世帯)に液晶テレビAQUOSを設置し、電源のON・OFF操作やチャンネル操作の情報を、インターネット経由で北本市や自治会が管理するパソコンに送信する。収集した情報と、毎日のテレビ操作の時間帯などを比較することで、高齢者の暮らしを見守る。実験は2012年7月1日~9月30日にかけて実施予定である。

 また、テレビの電源をONにすると自治会の掲示板に自動的にアクセスし、地域情報を表示する。さらに、テレビの画面上に表示される「体調アンケート」で、その日の体調を「よい、ふつう、いまひとつ」の三つから選択回答し、連絡することもできる。実証実験を通じて安否確認の効果を検証し、実用化に向けて検討する。

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