写真1●中国移動のブースに展示されていたTD-LTEのデモの概要
写真1●中国移動のブースに展示されていたTD-LTEのデモの概要
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写真2●大唐電信の展示ブース。端末側のプロトコル適合試験をデモ
写真2●大唐電信の展示ブース。端末側のプロトコル適合試験をデモ
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写真3●TD-LTEを商用化している事業者の紹介
写真3●TD-LTEを商用化している事業者の紹介
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 2012年6月20日から22日まで中国・上海で開催されているMobile Asia Expoでは、中国の大手携帯電話事業者である中国移動や、携帯機器向けの各種デバイスを開発・提供している大唐電信が実機を使ったTD-LTE関連のデモや展示をしており、関係者の注目を集めていた(写真1写真2)。

 中国移動は、乗用車内のカメラによる映像をTD-LTE網を介してリアルタイムに閲覧するというデモの様子を会場で紹介。大唐電信はTD-LTE端末のプロトコル適合試験の様子をデモしていた。

 中国移動によると、現在上海、広州、杭州、南京、深セン、アモイの6都市でトライアル中だという。これに加え、大唐電信が北京でトライアルを実施している。各都市のTD-LTE対応機器のメインプロバイダーは、上海が仏アルカテル・ルーセント、広州が中国ZTE、南京が大唐電信、深センが中国ファーウェイ・テクノロジーズ(Huawei Technologies)など。TD-LTEの商用化は2014年ころになるという。

 既に商用化が始まっている国・地域もある。中国移動のブースを借りる形で展示されているGTI(Global TD-LTE Initiative)のコーナーでは、2012年1月時点で商用化サービスを開始している日本のソフトバンク(サービス提供はWireless City Planning)やインドのバーティ・エアテル(Bharti Airtel)など10事業者が紹介されていた(写真3)。