Endangered Languages Projectのホームページ
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 米Googleは現地時間2012年6月21日、消滅の危機に瀕している言語の存続を支援する「Endangered Languages Project」を発表した。同プロジェクトのWebサイトでは、3000語以上の危機言語に関する広範な情報を提供する。

 Googleによると、現在地球上で約7000語が使用されているが、約半分が22世紀までに消滅する危機に直面している。Endangered Languagesサイトは、危機言語に関する研究の保存および利用、アドバイスの共有、協力体制の構築を実現する場を提供する。すでにさまざまな団体により、18世紀の手書き文書から現代の学習ビデオ/オーディオツールまでが提供され始めているという。

 Googleは、同プロジェクトの開発および立ち上げで重要な役割を担ってきたが、数カ月以内に正式にプロジェクトの統括を専門家に委ねるとしている。先住民族文化評議会(FPCC:First Peoples' Cultural Council)が戦略と活動を指揮し、東ミシガン大学の言語情報技術研究所(LINGUIST List:Institute for Language Information and Technology)が技術面を管理することになる。

 またプロジェクトの一環として、東ミシガン大学とハワイ大学マノア校が中心に編纂した危機言語カタログ(ELCat:Catalogue of Endangered Languages)をEndangered Languagesサイトで公開する。

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