写真1●米Mozilla Foundationがスマホ向けOS「Boot to Gecko」をデモ
写真1●米Mozilla Foundationがスマホ向けOS「Boot to Gecko」をデモ
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写真2●開発版の推奨機種ではない台湾HTCの「HTC Desire」でも動作
写真2●開発版の推奨機種ではない台湾HTCの「HTC Desire」でも動作
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写真3●B2Gが動作対象とするスマートフォンのハードウエア仕様
写真3●B2Gが動作対象とするスマートフォンのハードウエア仕様
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 2012年6月20日から22日、中国・上海で開催中のMobile Asia Expoで米Mozilla Foundation(出展は中国Mozilla Firefoxおよび台湾Mozilla Taiwan)は、同社のスマートフォン向けOS「Boot to Gecko(B2G)」の実機デモを実施している(写真1)。B2GはWebプラットフォーム型と呼ばれるOSで、アプリケーションをHTML5+JavaScriptで記述する。

 デモでは、現在公開されている開発版の動作推奨機である韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S II」のほか、推奨機種ではない台湾HTCの「HTC Desire」でも動作させていた(写真2)。実際、稼働しているアプリの完成度は高く、電話をかけるダイヤルアプリや、ピンチ操作による拡大・縮小がスムーズなアルバムアプリなどを見せていた。なお、GPSを使うアプリについては現在開発中だという。

 同社は2012年2月にスペインの大手通信事業者であるTelefonicaとの提携を発表している(関連記事)。2012年末には南米市場に同OSを搭載したスマートフォンを投入する予定。担当者によるとブラジルから展開する予定だという。B2Gが動作対象とするスマートフォンのハードウエア仕様はそれほど高くはない(写真3)。価格が100米ドル程度のスマートフォンをターゲットにしている。