パナソニックは2012年6月21日、法人向けパソコンの製品展示会「パナソニック PC Stage 2012」を開催し、同社のパソコンを一堂にそろえて紹介した。

 展示したのはモバイルノートの「Let's note」シリーズ、堅牢なボディを売りとするノート「TOUGHBOOK」シリーズ、同じく頑丈なタブレット端末「TOUGHPAD」。ほかにも、参考出品の周辺機器や同社製品向けのサービスを披露した。

 Let's noteは一般消費者向け、法人向けの両方で展開している。堅牢なノートのTOUGHBOOKは、主に屋外での特定業務を想定する。TOUGHPADは2011年11月に発表された“第3”のブランドで、ハンドルのないタブレット端末。OSはAndroidだ。

 パナソニック PC Stageは、年に1~2回、法人顧客向けにパナソニックが開催するイベント。初回開催は2002年で、今年で10年目になる。約150社の来場を見込む。

 以下、展示していた製品を写真でレポートする。

2012年6月5日に発表した、Xi(クロッシィ)の通信機能を内蔵する法人向けLet's note「CF-SX1GGRYS」を初披露。外側に通信アダプターを挿したり、モバイルルーターを持つ必要がない。2012年7月下旬発売予定
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CPUに第3世代Core iを搭載したLet's note「CF-SX2」(中央)。法人向けモデルでは、海外利用を想定して、アジアを中心とした各国の法規認証を取った。本体やACアダプターの裏側に付くマークが、通常のものより多いことが分かる(写真右下)。利用者が、国内の本社で使っているパソコンを海外への出張や転勤にそのまま持って行って使える。「日本と同じ環境で翌日からでも仕事できるようにサポートする」(パナソニックAVCネットワークス社の国内営業グループで、アジア営業チームのリーダーを務める酒田智氏)ため、保守サービスも現地で受けられる
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2011年11月に発表されたTOUGHPADの試作品。2012年5月に発売予定だったが、9月に延期されている。発表時の仕様(<a href="http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20111115/1039014/" target="_blank">関連記事</a>)と比べると、Android 3.2から同 4.0に変更された。画面は10.1型で、持つとがっちりとした感じだ(右)
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水道・ガス・電気などの検針作業を想定したマネキン。両手を作業に使うため、タブレットを手持ちせずぶら下げたいという利用者の要望があるという。TOUGHPAD上に表示する検針結果の情報を、腰に付けた簡易プリンターへ通信して送り、その場で印刷もできる。ストラップ付きのケースには、LED付きのペンや、手の届かない検針器を見るためのミラーなど小物を収められる
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13.3型TOUGHBOOK「CF-D1」(<a href="http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20120119/1040471/" target="_blank">関連記事</a>)。フォークリフトなどの車両へ取り付けることを想定する。光学ドライブ付属のクレードル(別売)に載せれば、そのままデスクトップパソコンのように使える。海外では、クレードルごと車に積むといった使い方も見られるという。2012年1月に発表された
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参考出品されていた手のひらサイズのUSB駆動プロジェクター(パナソニックプレシジョンデバイス)。パソコン画面を右側の小型スクリーンに投射しているところ。5~6人程度のプレゼンに向く。50ルーメンの明るさがある。同程度の大きさのプロジェクターよりかなり明るいという。2012年8月の発売を予定する
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 ほかにも、Let's note向けのデータ消去サービス「HDD遠隔消去サービス」や、パソコンおよび大型液晶画面などさまざまな機器で構成できるWeb会議システム「HD映像コミュニケーションシステム」などの展示があった。前者は、不測の事態が起きたとき、3G回線を使ってLet's noteパソコン内のデータを消去するサービス。パナソニックシステムソリューションズジャパンが提供する。電源が入っていなくても自動でオンにして実行する。2011年5月の運用開始以来、約2万人の契約者を獲得しているという。

普段は店頭に並ばないTOUGHBOOKやTOUGHPADの展示が一堂に
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