写真●「ドコモ海外利用」アプリの画面イメージ
写真●「ドコモ海外利用」アプリの画面イメージ
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 NTTドコモは2012年6月21日、国際ローミング中のパケット定額サービス「海外パケ・ホーダイ」のユーザー向けに、海外での提携事業者の公衆無線LANサービスが利用できる「WORLD WING Wi-Fi」を2012年7月1日から提供開始すると発表した。

 利用料金は海外パケ・ホーダイの課金を適用する。携帯電話/スマートフォンのパケット通信と併用した場合でも、合計20万パケット(約24.4Mバイト)までなら1日あたり1980円、それ以上の利用でも最大2980円の定額料金が適用される。

 利用するにはWORLD WING Wi-Fi専用のIDとパスワードを発行する必要がある。ドコモのサービスサイト「My docomo」から申し込んで取得する。対象エリアで、このIDとパスワードを入力することで、海外パケ・ホーダイを適用したローミング利用が可能になる。

 スマートフォン向けには「ドコモ海外利用」アプリにあらかじめIDとパスワードを登録しておけば、アプリのログインボタンを押すことで接続を開始できる(写真)。なお、NTTドコモではWorld Wing Wi-Fi接続機能などをを追加したドコモ海外利用アプリのバージョンアップを7月1日13時に実施する予定である。

 このほかの利用条件は、(1)FOMA、XiのWORLD WING契約があること、(2)国内の「パケット定額サービス」、「Xiデータ通信専用プラン」または「定額データプラン」のいずれかを契約していること、である。対応端末は「渡航先のWi-Fiに接続可能な端末」でスマートフォン、タブレット、パソコンなどで使える。

 提供エリアは、7月1日時点ではアメリカ(本土)、韓国、中国、香港、インド、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、オーストリア、オランダなど、18の国と地域になる。2012年秋までに約60の国と地域に拡大する予定。

 なおWorld Wing Wi-Fiの開始に伴い、公衆無線LANサービスのdocomo Wi-Fiで提供している海外ローミングサービス(1分あたり30~40円)は、2013年1月末に終了する。