写真1●Ultra EcoPCの省電力スケジュール設定画面
写真1●Ultra EcoPCの省電力スケジュール設定画面
[画像のクリックで拡大表示]

 インターコムは2012年6月21日、Windowsパソコンの省電力設定を時間帯に応じて自動的に切り替えるソフト「Ultra EcoPC」(写真1)を発表した。昼休みにはスリープ状態にする、といった運用ができる。6月27日に出荷する。価格(税込み)は、最小構成の5ライセンス(パソコン5台)で1万1760円で、最もライセンス単価が安くなる101ライセンス以上の場合に1ライセンス当たり1890円。

 Windows XP/Vista/7の省電力設定を、1日24時間のうちの時間帯に応じて切り替えるソフトである。中小企業や部門全体(数十人規模)で一括して導入することによって、会社の電気料金を削減できる。ただし、ソフトウエアはスタンドアローンで動作し、個々のWindowsパソコンに個別にインストール/設定して利用する必要がある。

 (a)省電力の設定項目は、Windowsの省電力設定に準じている。「モニターの電源OFFまでの時間」「ハードディスクの電源OFFまでの時間」「スリープまでの時間」「休止状態までの時間」を設定し、これらに「通常(午前)」や「昼休み」、「消し忘れ防止」などの任意の名前を付けておける。複数の省電力設定を定義しておくことで、時間帯に応じてこれらを切り替えて運用できる。

 (b)このうえで、どの時刻にどの省電力設定に切り替えるのかを、自由に定義できる。例えば、製品購入時にプリセットされている標準設定では、8時50分に「通常(午前)」の設定に切り替え、12時に「昼休み」の設定に切り替え、13時に「ピーク時」の設定に切り替え、16時に「通常(午後)」の設定に切り替え、23時30分にシャットダウンする、といった具合である。

 ただし、1日24時間分のスケジュールのパターンは、1種類だけしか作成できない。つまり、曜日によって複数のスケジュールパターンを切り替える、といった使い方はできない。

各種機能をパック化した総合ユーティリティ

 なお、Ultra EcoPCは、省電力設定のスケジュール制御機能を目玉機能としつつ、そのほかの機能群もまとめて提供する汎用ユーティリティソフトである。

 インクジェットプリンターのインク量を制御して減らす機能、S.M.A.R.T.情報を利用してハードディスクの状態を監視する機能、不必要なファイルを消去する機能、Windowsの処理速度や起動速度を向上させる各種のパラメータを変更する機能、データのバックアップ/リストア機能、などを提供する。