写真●Attunity Replicateの画面
写真●Attunity Replicateの画面
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 インサイトテクノロジーは2012年6月21日、データベースをレプリケーション(複製)するソフトウエア「Attunity Replicate」(写真)と「Attunity CDC」の二つを発売した。異なるデータベース間でデータを複製できることと、マウス操作だけで使えることが特徴。いずれの製品も、価格は対象となるデータベースサーバーの台数に依存し、一括購入ライセンスが625万円(税別)から、月額ライセンスが数十万円から。開発会社は、米Attunity。

 データベース管理システム(DBMS)からDBMSへとデータを複製するソフトである。バックアップ/可用性対策としてDBMSを二重化する用途や、基幹系DBMSのデータを複製して分析用のDWH(データウエアハウス)を構築する用途などに利用できる。DBMSのデータ全体を一括して複製する使い方のほか、変更があったデータ(増分データ)だけを複製する使い方ができる。

 特徴は、Oracle DatabaseからSQL Serverにデータを複製するなど、異なるDBMS間でデータを複製できることである。さらに、こうしたレプリケーションの定義をGUI画面で簡単にできるようにしている。DBMSの知識を必要とせずに、ドラッグ&ドロップなどのマウス操作だけで、DBMSからDBMSへのデータの複製を定義/実行できる。

 用途に合わせて、Attunity ReplicateとAttunity CDCの二つの製品を用意した。Attunity Replicateは、基本的な機能を提供する。ソースDBMSにアクセスしてデータを抽出し、これをターゲットDBMSにアクセスして登録するサーバーソフトである。管理画面はWebブラウザーから操作する。複数のソースDBMSから複数のターゲットDBMSに対して、フルコピーや増分コピーができる。

 一方、Attunity CDCは、Attunity Replicateの機能上位に位置し、データを変換/加工する機能を備えている。一種のETL(Extract/Transform/Load)ソフトだ。ソースDBMSから抽出したデータを、いったんAttunity CDCのデータ領域に格納し、データを変換/加工してからターゲットDBMSに登録できる。

 2製品ともに、接続可能なDBMSは、以下の通り。ソースDBMSは、Oracle DatabaseおよびSQL Serverの二つ。一方、ターゲットDBMSは、Oracle Database、SQL Server/SQL Azure、Teradata、Gleenplumのほか、ODBCで接続可能なデータベース全般を利用できる。