「パスワードマネージャー」の利用イメージ(トレンドマイクロの情報から引用)
「パスワードマネージャー」の利用イメージ(トレンドマイクロの情報から引用)
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 トレンドマイクロは2012年6月20日、Webサービスで使用しているユーザーIDやパスワードなどを管理するソフトウエア「パスワードマネージャー 無料版」を公開した。5組のユーザーIDとパスワードを登録できる。Windows版とAndroid版を用意。iOS版は近日中に提供する。2012年秋には、登録できるID/パスワード数が無制限の有料版を用意。料金は月額200円以下を予定している。

 パスワードマネージャーは、Webブラウザーのプラグインとして動作する。対応ブラウザーは、Windows版ではInternet Explorer(IE)7/8/9、Firefox 3.6~12.x、Chrome 6.x~13.x。Android版ではChrome、iOS版ではSafariに対応する。インストールには、トレンドマイクロアカウントが必要。持っていない場合は新規作成する。

 インストールされたパスワードマネージャーは、Webサービスのログインページで入力されたユーザーIDとパスワードを記録し、インターネット上の同社サーバーに保存。以降、同じWebサービスにログインする際には、同社サーバーからパスワードなどのログイン情報を取得し、ログインページに自動的に入力する。

 ログイン情報はインターネット上のサーバーに置かれているため、トレンドマイクロアカウントが同じなら、異なる機器で同じように利用できる。現時点では、Windows版とAndroid版が用意されているので、WindowsパソコンとAndroidスマートフォンで、同じログイン情報を利用できる。iPhoneで利用できるiOS版は近日中に提供予定。

 Webサービスのパスワードに使用する文字列を生成する機能もある。文字数や使用する文字の種類を指定すれば、推測しにくいランダムな文字列を生成してくれる。

 個人情報などを記したテキスト形式のメモを暗号化して、サーバーに保存する機能もある。保存した内容は、パスワードマネージャーをインストールしているWebブラウザー(機器)から閲覧できる。

 サーバーに保存したユーザーID/パスワードの一覧を、CSVファイルとしてダウンロードする機能も備える。CSVファイルは、暗号化したZIPファイルにしてダウンロードできる。

 パスワードマネージャーは、同社WebサイトやGoogle Playからダウンロードできる。現在利用できるのは、登録ID数が5つまでの無料版。登録できるID数が無制限の有料版は2012年秋に提供予定。料金は月額200円以下を予定している。なお、有料版の提供開始後も、無料版を提供し続けるという。