ラックは2012年6月20日、標的型攻撃で侵入したウイルスを解析するサービスの提供を開始したと発表した。発見したウイルスの特性や動作を短時間で報告し、情報漏洩の状況把握や事業への影響のアドバイスなどを行う。

 標的型攻撃では、ウイルス対策ソフトなどでは検知されないウイルスをメールなどで企業に送りつけ、感染した社内パソコンを外部から操るといった方法で情報を盗み出す。このウイルス解析サービスでは、社内で発見したウイルスの動作を調べることで、被害把握の手掛かりにする。

 サービスの名称は「ウイルス解析サービス」で、基本パックを10万円から利用できる。基本パックでは、社内で感染したウイルスの特性や挙動、情報漏えいの可能性などの概要を調査して、受け付け後36時間以内にメールで送る。また72時間以内をめどに、解析結果の報告書を提出する。

 より詳しい報告や法的対応のアドバイスなどを行う「オプション追加パッケージ」や、盗んだまたは盗もうとした情報などを洗い出す「デジタルフォレンジック調査」も用意している。価格はそれぞれ個別見積もり。