写真●NTTドコモの加藤薫 新社長
写真●NTTドコモの加藤薫 新社長
[画像のクリックで拡大表示]

 NTTドコモは2012年6月20日、新社長に就任した加藤薫氏の会見を開いた。加藤新社長は自身の経営スタイルについて「スピード重視の経営を心掛ける。社員には『7分(70%)で良し』と言っている。時間を掛けて手垢の付いたものを出すのではなく、7分の完成度でお客様に問いかけて、お叱りを受けながらサービスを完成させていく」と説明した(写真)。

 経営のスピードアップを示す例として「無線LAN基地局の数を今年度中に12万から15万局に増やす。機動力を高めるために、無線LANのエントランス回線にXiを利用する」(加藤社長)ことを挙げた。

 「現状のドコモを100点満点で評価すると何点か」という記者からの質問に対し、加藤社長は「現状のドコモは80点から85点と評価して頂けていると思っている。しゃべってコンシェルの提供を開始するなどサービスの拡充に力を入れ、スマートフォンのラインアップも増やしている」と答えた。

 山田隆持前社長との戦略に違いについては「何も変わらない。私自身が経営企画部長として中期経営計画を策定したので、変える方がおかしいと思う」とした。会見時のファッションもダークスーツに赤いネクタイという山田前社長と同様のスタイルで、“従来路線引き継ぎ”という印象の強い社長就任会見だった。