写真1 KNOPPIX7.0.2 DVD日本語版(LCAT対応)
写真1 KNOPPIX7.0.2 DVD日本語版(LCAT対応)
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図1 使えるメモリーが増える
図1 使えるメモリーが増える
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 独立行政法人「産業技術総合研究所」は2012年6月15日、1枚のDVDから起動できるLinux OSの新版「KNOPPIX7.0.2 DVD日本語版(LCAT対応)」を公開した(写真1)。KNOPPIX日本語版公式サイトからISOイメージファイルをダウンロードできる。

 同新版では「zram」(旧名は「compcache」)という、メモリー上にブロックデバイスを作成する機能が有効になっている。そのブロックデバイスを、メモリー不足時にメモリー内容を退避させるスワップ領域として利用。zramではスワップ領域を圧縮して格納するので、スワップ領域を利用しない場合に比べて多くのメモリーが使える(図1)。よって、少ないメモリーでもKNOPPIXが動作するようになった。

 このほかUSBメモリーにインストールするflashインストーラの改良、試験的ではあるが、新規グラフィックスカードの自動認識や、起動時の3D有効/無効設定などの機能も加わっている。

 さらに日本語化する際、LCAT(Live CD Acceleration Toolkit)による高速化、日本語入力ソフト「Mozc」への変更、ハードディスクのデータ完全消去ツール「scrub」の同こん、などが実施された。CUIからKNOPPIXを操作するユーザーインタフェース「ADRIANE」は削除されている。