写真1●LaCie 2big NASの外観
写真1●LaCie 2big NASの外観
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 エレコムは2012年6月20日、iSCSIストレージとしても利用可能な法人向けエントリーNAS製品「LaCie 2big NAS」を発表した。2012年8月に出荷する。既存機種の後継機に当たるが、これまで備えていなかったiSCSI機能を新たに追加したかたち。ストレージ容量は4Tバイトで、価格は4万7040円(税込み)。開発会社は仏LaCie。

 LaCie 2big NASは、法人向けNASストレージのエントリー製品である。同社のNAS製品は、法人向けとSOHO/個人向けに大きく分かれており、法人向け製品は、さらにWindowsベースのハイエンド製品とLinuxベースのエントリー製品に分かれる。今回の製品は、法人向けのエントリー製品に相当し、既存機種の後継機に当たる。

 基本的な仕様は、2Tバイトのディスクを2台搭載したNAS(CIFS/NFS、FTP/HTTP)である。2台のディスクを、RAID 0(ストライピング)またはRAID 1(ミラーリング)構成で利用できる。RAID 1使用時に1台が故障した場合は、電源を落とすことなく交換(ホットスワップ)できる。外部ストレージを接続してNASの容量を拡張するためのUSB2.0ポートとeSATAポートも搭載する。

 今回の後継機では、既存機種にはなかったiSCSIターゲット機能を追加した。これにより、NASストレージとしての使い方だけでなくSANストレージとして利用できるようになった。さらに、後継機では性能を高め、リード時100Mバイト/秒、ライト時55Mバイト/秒にした。既存機種では、リード時に72Mバイト/秒だった。

 外形寸法は、幅91×奥行200×高さ172ミリメートルで、重さは3.5キログラム。ネットワークポートは1000BASE-T(RJ-45)×1。ストレージ増設用ポートはUSB2.0×1、eSATA×1。付属するデータバックアップソフト「Intego Backup Manager Pro」の稼働OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.5以上。