日本ヒューレット・パッカードは2012年6月20日、バッテリーを内蔵して持ち運びが可能なモバイルプリンターでありながらスキャナー/コピー機能を兼ね備えた機種「HP Officejet 150 Mobile AiO」(写真1)を発表した。2012年7月下旬に販売開始する。価格は、直販サイトの場合で3万6960円(税込み)。
Officejet 150は、スキャナー/コピー機能を兼ね備えたモバイルプリンター機器である。営業担当者がOfficejet 150を携帯することによって、商談の場で契約書をプリントし、サインを交わしたらすぐにコピーや電子化して共有する、といった使い方が可能になる。日本HPによれば、バッテリー駆動型プリンター製品でスキャナー/コピー機能を持つものは、これまで無かったという。
電源は、ACアダプターまたは内蔵バッテリーから供給する(ACアダプターはバッテリーの充電器を兼ねる)。ACアダプターの型番は「HP 65W スマートACアダプター」(18.5V、3.5A動作)であり、これは同社のノート型PCの一部と共通。このため、同種のACアダプターを使うノートPCと組み合わせて使えば、ACアダプターを共通化できる。
フル充電したバッテリー(充電時間は約3時間)で、A4サイズで最大約500枚を印刷できるとしている。印刷方式はインクジェットで、インクカートリッジで約560枚のカラー印刷ができる。印刷コストは、1枚当たり約13.1円。印刷速度は、モノクロが1分当たり5枚、カラーが1分当たり3.5枚。給紙容量は最大50枚。本体サイズは、幅350×奥行171×高さ90ミリメートルで、重さは3.1キログラム(バッテリー含む)。
ノートPCなどとの接続インタフェースは、USB 2.0ポートおよびBluetooth 2.0(ただし、印刷機能に限る)。デジタルカメラなどから直接利用するためのPictBridge規格にも準拠した。さらに、リムーバブルメディア内のデータを直接印刷することも可能。USBメモリーのほかに、SD/MMCカードスロットを備える。