全米音楽出版社協会(NMPA)は現地時間2012年6月19日、ミュージックビデオに関して米Universal Music Group(UMG)と提携を結んだと発表した。提携によりUMGは、NMPAに加盟する音楽出版社と作曲家にミュージックビデオによる収益を分配する。UMGは米Google傘下のYouTubeと共同で、ミュージックビデオ配信サービス「VEVO」を運営している。

 NMPAによると、こうした提携を結ぶレコード会社はUMGが初めてとなる。NMPA代表のDavid Israelite氏は「レコード会社が作曲家や音楽出版社と協力し、ライセンシングプロセスをより効果的および効率的に進めて、すべてのクリエーターが報酬を受けられるようにするための方法を示す範例だ」と述べている。

 音楽出版社は、ミュージックビデオに使われる音楽作品に関する権利を承認する代わりに、UMGにおける売り上げのうち一定の割合をロイヤルティーとして受け取る。過去のミュージックビデオに使われた作品についても、音楽出版社と作曲家に報酬が分配される。

 ミュージックビデオのほか、着信メロディー、デュアルディスク、DLC(Disc Locked Content)製品なども対象となる。

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