写真1●CISIS2012で出展しているNTTデータイントラマートのブース
写真1●CISIS2012で出展しているNTTデータイントラマートのブース
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●シスプロの出展ブース
写真2●シスプロの出展ブース
[画像のクリックで拡大表示]
写真3●JBグループの出展ブース
写真3●JBグループの出展ブース
[画像のクリックで拡大表示]

 中国・大連で開催されている中国最大規模のソフトウエア関連業界展示会「中国国際ソフトウエア・情報サービス交易会」(CISIS)は2012年6月16日に開会2日目を迎え、多くの来場者でにぎわっている。日本からも複数の企業が出展しており、自社のソフトウエアやITサービスを紹介する出展ブースには、日中のIT関係者らが数多く訪れ、熱心に説明を聞いている姿が見られる。

 このうちNTTデータイントラマートのブースには、中国国内のITベンダーが7割、エンドユーザーが3割の比率で訪れるという(写真1)。NTTデータイントラマートソフトウエアシステム(上海)の許仁藝セールスマネージャーは、「クラウドサービスを構築したという深センのITベンダーから、品質の高い日本のアプリケーションを乗せられないかと相談が寄せられた。当社もパートナーを探しているので良いきっかけになる」と手応えを話す。

 また、大連など中国沿岸部では人件費の高騰による産業構造の急速な変化が話題だ。オフショア開発や中国進出支援サービスを手掛けるシスプロのブースには、大連への進出を検討している日本企業の関係者などが訪れており(写真2)、武漢招商局日本代表マネージャーとして日本企業の進出支援を手掛けているシスプロの丸山隆氏は、「人件費の上昇で営業や販売部門などは沿岸部に残る可能性はあるが、労働集約型の工場などは武漢市が適している」とアドバイスしているという。

 JBグループで日系企業の中国進出を支援しているJBCN(大連)の矢野昌人・営業部部長は、中国に進出した日本企業に、中国での業務を外部にアウトソーシングする提案をしている(写真3)。「まずは現地のIT担当者が囲い込んでブラックボックス化してしまった業務を見えるようにしてはどうか」といったアドバイスをしているという。

 このほかの出展スペースでは、中国各省の代表的なIT企業がブースを構えて賑わっている。