写真●NICが展示していた災害時の通信インフラのエミュレーション
写真●NICが展示していた災害時の通信インフラのエミュレーション
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 情報通信研究機構(NICT)は2012年6月13日から15日まで開催しているICT関連の展示会「Interop Tokyo 2012」において、災害時の通信インフラの被害状況をエミュレートできるテストベッドのデモンストレーションを展示している(写真)。シミュレーションではなく実際のソフトや機器をエミュレートすることで、大規模かつ複雑な状況をより正確に把握できるようにしている。展示ではルーターと無線LANメッシュネットワーク、長距離無線システムを使ったIP電話ネットワークの様子を示していた。

 三輪信介テストベッド研究開発室副室長 北陸StarBED技術センターセンター長は「4月にプロジェクトを開始したところ。2012年度内に完成させる予定だ」という。用途としては「将来的には通信事業者や自治体と災害対策で連携したい。まずは災害対策の無線LANメッシュネットワークと長距離無線システムを開発しているNICT内の部門で活用する」とした。