写真●ソリトンシステムズの「超高速キャッシュソリューション」
写真●ソリトンシステムズの「超高速キャッシュソリューション」
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 ソリトンシステムズは2012年6月13日から15日まで開催しているICT関連の展示会「Interop Tokyo 2012」において、ISP/通信事業者向けのコンテンツキャッシュ装置を参考出展している(写真)。製品名は未定で「超高速キャッシュソリューション」という仮称での展示である。年内に商用製品を発売する予定。

 新製品はHTTPコンテンツをキャッシュして、エンドユーザーのレスポンスを向上させる。同時にISPのネットワークにかかる負荷を軽減させる。主に動画コンテンツのキャッシュがターゲットだ。「P2Pファイル共有では『帯域を絞る』という対応を取ったISPが多かったが、動画では帯域を絞るわけにはいかない。そのため、キャッシュの需要が伸びている」(説明員)という。

 大手の動画サイトはCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)経由で配信しているが、「CDNによるブラックボックス化を嫌うISPや、そもそもCDNから声が掛からないISPもある」(説明員)。また、アダルト動画配信ではCDNを利用していないWebサイトが多く、そうしたコンテンツのトラフィックもISPの負荷となっている。

 ソリトンシステムズは新製品を、コンテンツキャッシュを自営したい大手ISPやCDNと接続していない中小ISPに売り込む計画だ。