NTTデータと慶応義塾大学SFC研究所(神奈川県藤沢市)は2012年6月15日、東南アジア諸国の技術系大学と組んで、IT分野での共同研究を推進すると発表した。NTTデータは東南アジアで先端技術の研究開発を進め、当地での事業拡大に役立てたい考えだ。

 具体的には、2012年内に2つの実証実験を始める。1つはインドネシアのバンドン工科大学と共同で、温度や光量などを測定するセンサーネットワークを応用した植物育成に関する実証実験を実施する。もう1つは、マレーシア科学大学と組み、同大学内でネットワーク制御規格の「OpenFlow」(関連記事)によるネットワークを構築する。

 人材育成分野では2012年9月以降、ベトナムのハノイ工科大学や、ミャンマーのヤンゴンコンピュータ科学大学などの学生を対象に、慶大SFC研究所が講義と演習による「ITエンジニア育成プログラム」を実施する。NTTデータはプログラムを受講した優秀な学生を対象に、2カ月程度のインターンシップを提供する。

[NTTデータの発表資料へ]