デジタルサイネージの新製品や最新ソリューションが一堂に会する展示会「デジタルサイネージジャパン2012」が2012年6月13日、幕張メッセ(千葉県・千葉市)で開幕した。デジタルサイネージは、ディスプレイやプロジェクターなどの表示機器を利用して、ニュースや広告、告知などの情報を配信するシステム。“電子看板”とも呼ばれる。

 デジタルサイネージはその目的から、駅や空港、店先など、人が集まるところに設置される。今年の展示テーマは「マルチスクリーン時代のコミュニケーションデザインイノベーション」。文字通り、大型画面やマルチタッチ型など、さまざまな種類の機器を利用した新しい使い方の提案がなされている。注目の展示を写真でリポートしよう。

「デジタルサイネージジャパン2012」会場の様子
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シャープが参考出品した90型という大型の液晶ディスプレイ。同社が量産可能とする製品の中で最大。「2012年下期の発売を検討中」(シャープ)という
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同じくシャープが参考出品した薄型・軽量ディスプレイ。写真は60型で、重さは約25kg。中小店舗などで壁掛けにして手軽に設置できる。46型、40型も展示していた
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シャープは60型のタッチパネル液晶も参考出品した。飲食店などでメニューを表示するといった用途を想定する。「タッチ画面を備えたスマートフォンやタブレットPCが普及してきたことで、利用者が大画面に触れることに抵抗がなくなってきた」(同社ビジネスソリューション事業推進本部ディスプレイ事業部の原田宗憲事業部長)という
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NTTグループの参考展示。好きなアーティストの番組を見ているときに、タブレット上に自動で、そのアーティストの公式サイトやチケット購入サイト、特典情報やファッション情報が表示される。自分で操作する必要はない。自宅のリビングや、服飾などを販売する店舗での利用を想定する
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