日本テレビ放送網は、ソーシャルテレビ視聴プラットフォームアプリとして「wiz tv」の配信を開始した。全局横断型のセカンドスクリーンアプリとして開発したもので、「盛り上がりグラフ」「タイムライン」「番組情報」「音声認識」(実装予定)で構成する。配信は、2012年6月12日に開始した。「App Store」と「Google Play」において、無償でダウンロードできる。

 盛り上がりグラフは、各局のテレビ番組の盛り上がりを、盛り上がりグラフとしてリアルタイム表示する。日ごとの盛り上がりトップも表示する。盛り上がり具合から、面白い番組を知るという形で、番組と出会う新しいツール・場を提供する。

 盛り上がりの度合いは、twitterのコメント数やRT数、wiz tv内の「いいね!」数などから指数化して表現する。この指数化の改良を進めていく。

 タイムラインは、番組に関するtwitterのコメントを表示する。各コメントに「いいね!」を用意した。RTや「いいね!」数の多いコメントのみを注目コメントとして抽出して表示できる。過去の番組にも対応しており、盛り上がりグラフで気になった時点もコメントを一覧することもできる。

 番組情報は、出演者情報などに加えて、番組で取り上げられた店や商品情報などの商品も含む。

<音声認識は過去番組にも対応>
 現在のリリース版には含まれないが、今後実装を予定しているのが音声認識・同期の機能で、IMC 2012でデモを行った。テレビの音声を認識して、いまどの番組を見ているかを判別する。過去の番組にも対応するため、録画した番組を再生しながら、一連の機能を楽しむこともできる。

 日本テレビは、期待される効果として「ネットの盛り上がりからリアルタイム視聴への誘引」「番組企画との連動」「テレビCMとの連動」「VODや通販などコンテンツビジネスとの連携」「テレビコンテンツをきっかけにしたコミュニケーションの場の提供」などを挙げる。