ソリトンシステムズは、2012年6月13日から15日まで開催している「Interop Tokyo 2012」において、BYOD向けソリューション「DME」(Dynamic Mobile Exchange)を展示している。
BYODは「Bring Your Own Device」の略で、個人の私有端末を業務に活用することを指す。BYODの実現には、情報漏洩防止などのセキュリティ対策と、個人利用時の使い勝手の維持の両立が求められる。DMEでは、「セキュア・コンテナ」と呼ぶ仕組みによって両立を実現した(写真1)。
セキュア・コンテナは、業務アプリを安全に動かすための隔離エリアである。業務アプリで扱うローカルデータは、暗号化された状態でこのエリアに置かれ、一般的なアプリからはアクセスできない。業務アプリとしては、メール、スケジュール、ToDo、連絡帳などが利用できる(写真2)。
端末を紛失してリモートワイプをかける場合、個人ユーザーのデータは消去せずに、セキュア・コンテナ内のデータだけを選択的に消去できる(写真3)。これにより、個人のデータを消さずに済み、さらに躊躇せずにワイプをかけられるため、情報漏洩対策としてより効果的になる。
展示ブースでは一般に公開されていないが、次世代バージョンを開発中である(写真4、5)。アイコンのデザインなどのブラッシュアップ、様々な業務アプリケーションや外部のSaaSなどのポータル化、HTML5を活用した独自業務アプリ開発――などの工夫が施されている。