米Verizon Wirelessは現地時間2012年6月12日、モバイル向け通信サービスの新たな料金プラン「Share Everything Plan」を発表した。音声およびデータ通信を最大10台で分け合える。6月28日に提供を開始する。

 Verizon Wireless副社長兼最高マーケティング責任者のTami Erwin氏は「新プランは無線サービスにおける新たな基準となる」と述べている。

 同プランを1アカウント登録すると、Verizon Wirelessネットワーク対応のデバイス最大10台で、無制限の音声通話、テキスト通信、ビデオおよび写真付きメッセージ送受信、および一定のデータ通信が行える。さらに対象となる全デバイスでWi-Fiサービス「Mobile Hotspot」を追加料金無しで利用できる。

 Share Everything Planは、データ通信量1Gバイトで月額50ドルのタイプから、10Gバイトで月額100ドルのタイプまで6種類用意する。通話およびメッセージはいずれも無制限。このほかに、使用するデバイスに応じた料金が加算される。スマートフォンは月額40ドル、従来型携帯電話は月額30ドル、タブレット端末は月額10ドル、ノートブックなどは月額20ドルとなっている。

 米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、米AT&Tも同様のプランを導入する方針。VerizonとAT&Tはいずれも無制限のデータ通信サービスを廃止している。米Sprint Nextelは現在も無制限データプランを展開し、米T-Mobile USAも無制限データプランを設定しているが一定の通信量に達するとアクセスを制限する措置をとっている。

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