写真1●Amazon Cloud PlayerのiOS向けアプリの画面写真
写真1●Amazon Cloud PlayerのiOS向けアプリの画面写真
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 米Amazon.comは米国時間2012年6月12日、同社のクラウド音楽サービス「Amazon Cloud Player」に、米AppleのiOS端末で利用できるアプリケーションを追加したと発表した(写真1)。音楽ファイルをストリーミング再生したり、ダウンロードして再生したりできるアプリケーションで、インターネットや携帯電話回線につながらない環境でも利用できる。対応端末は、iOS 4.3以降を搭載するiPhone、iPod touch、iPad。

 Amazon Cloud Playerは、同社が米国の顧客向けに2011年3月に始めたサービス。これまでオンライン・ストレージ・サービス「Cloud Drive」に保存した音楽ライブラリーを、パソコンのWebブラウザーや、iPadのSafariブラウザー、Android端末から利用できるようにしていたが、新たにiOS向けアプリケーションを用意した。ただし権利関係の問題があるのか、6月13日時点では日本から利用できない。

 Cloud Driveは同社のオンライン音楽販売ストア「Amazon MP3」で購入した音楽ファイルを保存したり、ユーザーがパソコンなどに保有する音楽や文書、画像などのファイルをアップロードして保管できるサービス。Amazon.comの会員には5Gバイトを無料で割り当てており、Amazon MP3で音楽アルバムを一つ購入すると20Gバイトに拡張する。

 また年間20ドルで20Gバイト、同100ドルで100Gバイト、同1000ドルで1000Gバイトといった容量拡張オプションを用意しており、2011年7月からはこのいずれかのオプションを選ぶと、MP3とAAC(.m4a)形式の音楽ファイルに限って保存容量を無制限にするサービスを提供している。また新規にAmazon MP3で購入した音楽ファイルについては割り当て容量にかかわらず無制限で保存できる。

 なおCloud Playerは現在のところ日本から利用できないが、Cloud DriveはAmazonの米国サイトに登録すれば誰でも利用できる。

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